歯周病
長崎市の歯医者、野島歯科医院では、歯周病を「歯ぐきだけの病気」ではなく、お口全体、さらには全身の健康にも関わる重要な疾患と捉えています。歯周病は初期段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行し、歯を失う原因となることも少なくありません。
こちらのページでは、歯周病の基本的な知識から、進行の仕組み、全身への影響、そして当院がどのような方針で歯周病治療に取り組んでいるのかについて、分かりやすくご紹介します。
歯周病はまず予防、そして早期発見・早期治療が重要です
歯周病は、日本人の成人が歯を失う原因の第1位とされる代表的なお口の疾患です。
初期の段階ではほとんど自覚症状がなく、痛みもないまま静かに進行していくことが特徴です。そのため、変化に気づいたときには、すでにある程度進行しているケースも少なくありません。
歯を失うほど悪化させないためには、症状が軽いうちから適切な検査と治療を受けることが大切です。
歯周病とは

歯周病とは、歯を支えている歯ぐきや顎の骨が細菌感染によって破壊されていく病気です。歯と歯ぐきの境目に付着したプラークに含まれる歯周病菌が原因となり、歯を支える顎の骨が徐々に溶け、最終的には歯が支えを失って抜け落ちてしまうこともある病気です。
歯周病は大きく「歯肉炎」と「歯周炎」に分けられ、歯肉炎は歯ぐきのみの炎症、歯周炎は骨にまで影響が及んだ状態を指します。
30代の3人に2人が歯周病
歯周病は高齢者だけの病気ではありません。歯ぐきの腫れや歯石の沈着が見られる歯周病予備軍を含めると、30代から60代の約3人に2人が歯周病に関わっているといわれています。自覚症状が少ないため、気づかないうちに発症、進行しているケースが多いことが、その背景にあります。

[出典]
参考URL (https://systema.lion.co.jp/shishubyo/about/kokuminbyo.htm)
30代以上の3人に2人が歯周病に。知らず知らずに症状が進行
「平成28年歯科疾患実態調査(厚生労働省)」を参考に記載
歯周病は歯を失う原因の第1位
歯周病は、歯と歯ぐきの溝にたまったプラーク中の細菌によって歯ぐきに炎症を起こし、やがて歯を支える顎の骨が溶ける病気です。進行すると歯がグラグラし、最終的には抜歯が必要になることもあります。日本人では、40代後半以降になると、むし歯よりも歯周病によって歯を失う割合が高くなることが分かっています。

[出典]
参考URL (https://systema.lion.co.jp/shishubyo/about/kokuminbyo.htm)
「歯周病は歯の喪失原因第1位」
歯の喪失の原因
「公益財団法人8020推進財団 『永久歯の抜歯原因調査報告』(2018)」
歯周病の原因

歯周病の直接的な原因は、歯と歯ぐきの境目に付着するプラークです。
プラークは細菌のかたまりで、歯周病菌は酸素の少ない環境を好むため、歯周ポケットの奥深くで増殖し、毒素を出して歯周組織を破壊します。また歯周病は生活習慣病の一つともいわれ、口腔内環境や日常の生活習慣が発症や進行に大きく関係しています。
歯みがき不足、歯並びや噛み合わせの乱れ、喫煙、ストレス、甘い物や間食が多い食生活なども、歯周病のリスクを高める要因です。
歯周病と全身疾患の関係
歯周病は、お口の中だけにとどまる病気ではありません。
歯周病菌が血管内に侵入すると、全身を巡り、さまざまな疾患の引き金になる可能性があります。また、細菌を多く含んだ唾液を誤って気管に入れてしまう誤嚥によって、誤嚥性肺炎を起こすこともあります。特にご高齢の方や免疫力が低下している方では、重症化のリスクが高まるため注意が必要です。
全身の健康への影響
- 認知症
- がん
- 心疾患(狭心症、心筋梗塞、心内膜炎 など)
- 誤嚥性肺炎
- 糖尿病
- 肥満
- 動脈硬化
- バージャー病 など
歯周病の進行と
治療の考え方について

歯周病治療では、単に腫れや出血を抑えることを目的とするのではなく「なぜ歯周病が起きているのか」を見極めることが重要です。歯周病は細菌感染に加え、噛み合わせや生活習慣など複数の要因が関係して進行します。
当院では、症状のある部分だけを見るのではなく、お口全体の状態や背景を確認し、再発を防ぐ視点を大切にした治療を行っています。
歯周内科的アプローチについて
当院では、歯周病の原因菌に着目した歯周内科的アプローチを取り入れています。
まず、プラークを採取し、位相差顕微鏡で細菌の種類や動きを確認します。
さらに、歯周病菌のDNA検査(リアルタイムPCR検査)を行い、原因菌を特定します。この検査は、歯と歯ぐきの間に細いペーパーポイントを短時間入れるだけで、痛みはほとんどありません。原因菌を把握したうえで、適切な薬剤やケア方法を選択し、効率的に歯周病の改善を目指します。
当院は、「一般社団法人 国際歯周内科学研究会」へ所属しています

当院の医院長は歯周病治療に力を入れています。
そして「一般社団法人 国際歯周内科学研究会」に所属し、常に歯周病治療においての知識と技術の習得に努めています。
当院の歯周病治療で
大切にしていること
原因から見直し、再発を防ぐ治療

当院では、歯ぐきの腫れや出血といった症状だけを一時的に抑える治療は行いません。
歯周病は細菌感染に加え複数の要因が関係して進行する病気です。
そのため、原因を見極めずに処置だけを行っても、再発を繰り返してしまうことがあります。
プラークコントロールの改善や原因菌への対応、歯ぐきや骨の状態の把握を行い、長期的に安定した状態を目指すことを重視しています。
お口全体から考える歯周病治療

歯周病は、特定の歯だけに起こる病気ではありません。
お口の中全体の環境や噛み合わせのバランスが崩れることで、特定の部位に負担が集中し、歯周病が進行しやすくなることもあります。当院では、歯ぐきや骨の状態だけでなく、噛み合わせや過去の治療、今後のメンテナンスまで含めて総合的に診断します。
重度歯周病に対する
治療の選択肢
ブルーラジカルによる歯周病治療について

進行した歯周病では、基本治療だけでは十分な改善が難しいケースもあります。
そうした場合の選択肢の一つとして、ブルーラジカルによる歯周病治療があります。
光と薬剤の反応を利用し、歯周病の原因菌にアプローチする治療法で、外科処置を回避できる可能性がある点が特徴です。すべての方に適応できる治療ではありませんが、状態によっては有効な選択肢となります。
歯周病治療後の
メンテナンスについて

歯周病治療は、症状が落ち着いた時点で終わりではありません。歯周病は再発しやすい病気であり、治療後のメンテナンスを怠ると、再び進行してしまう可能性があります。定期的な検診やクリーニングにより、プラークや歯石を除去し、歯ぐきの状態を確認することが重要です。
歯周病でお悩みの方へ

歯ぐきの腫れや出血、口臭、歯のグラつきなどが気になりながらも、「まだ大丈夫」と受診を先延ばしにしている方は、早めに状態を知ることが大切です。
当院では、現在の症状や不安をお伺いし、無理のない治療方針をご提案します。迷っている段階でのご相談でも構いません。将来後悔しないためにも、まずは一度、お口の状態を確認してみてください。

