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Implant 歯を失ったら早めに治療しましょう

歯を失うと食べ物をうまく噛めなくなるだけでなく、発音が不明瞭になったり、口元が目立ったり、笑顔に自信がなくなったりすることがあります。また全身のバランスにも影響を与えるので、早めの治療が大切です。インプラントは失った歯の機能回復のための治療法の一つつです。お口の健康をトータルで考える全顎的(ぜんがくてき)な治療に力を入れている長崎市古川町の浜町アーケード近くの歯医者「医療法人 光洋会 野島歯科医院」が、インプラントについて解説します。

インプラント治療について

インプラント治療について

失った歯の機能回復のために、顎の骨にネジのようなチタン製の支台を埋め込み、その上にセラミック製の被せ物や特殊な入れ歯を装着する治療法です。インプラント(人工歯根)が顎の骨としっかり結合すると、ぐっと噛みしめることも可能で、機能面だけでなく自然な美しさも天然歯(ご自身の歯)に近づけられます。

インプラント治療では外科手術が必要ですが、人工歯根が自立しますので、まわりの歯に大きな負担をかけません。また本物の歯に似て人工歯が顎の骨から出ているように見えるので、見た目が自然なうえ、噛む力が顎の骨に伝わりやすく、顎の骨が痩せてしまうのを防ぎます。

こんな方におすすめです
  • 前歯を1本失ってしまった方
  • すべての歯を失っている方
  • 入れ歯が合わず困っている方
  • 重度の歯周病を患っている方 など

インプラント・ブリッジ・
入れ歯のそれぞれの治療の違い

※表は左右にスクロールして確認することができます。

インプラント ブリッジ 入れ歯
インプラント ブリッジ 入れ歯
美しさ 天然歯に近い 保険外診療の素材を使うと比較的天然歯に近い仕上がりになる 部分入れ歯の場合バネが目立ってしまうことがある
噛む力 天然歯に近い、8割程度の力で噛める感覚が得られる 天然歯の約6割程度の力で噛むことができる 天然歯よりも噛む力が弱く、噛み方に工夫が必要
違和感 ほとんどない 少ない 違和感がある
味覚への影響 ほとんどない ほとんどない 熱や味を感じにくい
まわりの歯への影響 ほとんどない 支えとなる歯を削らなければならず、大きな負荷もかかる 部分入れ歯の場合バネをかける歯に大きな負担がかかる
顎の骨への影響 骨の吸収を抑制できる 骨が吸収しやすい 骨が吸収しやすい
適応症 重度歯周病の場合は治療が必要 支える歯が必要 ほとんどのケースで適応
外科手術 必要 不要 不要
費用/保険適用 保険外診療なので比較的高額 保険診療を選ぶと比較的安価 保険診療を選ぶと比較的安価
治療期間 比較的長期間 比較的短期間 比較的短期間

メリット・デメリット

※表は左右にスクロールして確認することができます。

メリット デメリット
インプラント
  • 自分の歯に近い感覚で噛めるうえ、見た目も美しく自然です。
  • 外科的手術が必要です。
  • インプラント治療中は仮歯を使いますが、治療期間が比較的長めです。
  • 保険適用外なので治療費は全額自己負担です。
  • ただし医療費控除の対象です。
ブリッジ
  • 固定式なので違和感は少なめです。
  • 健康な歯を支台にして連結した人工歯を装着するため、歯を削らなければなりません。
  • 噛むたびに支台の歯に大きな負荷がかかるのでその歯の寿命を縮めてしまうリスクを負います。
入れ歯
  • 一般的な治療法なのでほとんどの歯科医院で受けられます。
  • 取り外し可能ですが比較的大きいので装着時に違和感があります。
  • 味覚に影響しやすく、クリアな発音が阻害されることもあります。
  • 咀嚼効率はあまり高くありません。

メンテナンスが大切です

メンテナンスが大切です

インプラントは生体親和性の高いチタン製の人工物ですので、メンテナンスにより半永久的に使用可能です。ただし、毎日の口腔ケアや定期的な歯科医院でのメンテナンスを怠ると、歯周病に似た「インプラント周囲炎」を起こす可能性があります。するとインプラントが使えなくなるので注意が必要です。口腔内の状態に合わせて、3~6ヶ月に1回程度のメンテナンスでインプラント周辺だけでなくお口全体の健康を保ちましょう。

インプラント治療における注意点
術後の口腔内のトラブル

インプラント埋入手術を受けたあとは、抜歯のときと同じように患部の腫れや出血、痛みなどが起こることがあります。この症状は、抗菌薬や痛み止めの服用により時間とともに治まりますのであまり心配はいりませんが、もしも症状が強い場合には相談してください。

メンテナンス不足による炎症

インプラントのまわりに汚れを残してしまうと、炎症を起こしてしまいます。「インプラント周囲炎」を発症すると比較的早く進行しますので、そうならないように、毎日の口腔ケアをしっかり行い、また定期的なメンテナンスを欠かさずに受けてください。

副鼻腔炎

鼻の奥の炎症の副鼻腔炎や蓄膿症がある方は、インプラント治療を行う前に耳鼻科などの専門家を受診し治療を受けてください。インプラントの治療は症状が治まった段階で行います。

固定するまでの治癒期間

インプラントの種類により異なりますが、手術後しばらくの間、治癒期間を設けるタイプのインプラントの場合は、その期間の数ヶ月の間、仮の歯で過ごさなければなりません。かたい食べ物を控えるなどの工夫が必要です。

骨造成

顎の骨が足りない場合、インプラント手術の前、または手術の際に同時進行で骨造成処置を行います。精密検査の結果をもとに治療計画を立て、必要に応じてインプラントを埋め込む部位の顎の骨の再生療法を行います。

持病や喫煙など

持病がある方、常用している薬がある方、また喫煙習慣がある方は、人工歯根が安定するまでに時間がかかったり、傷の治りが遅かったりすることがあります。インプラント治療が適さない場合がありますので、治療前に歯科医師に相談することが大切です。

インプラント以外の治療法
(入れ歯・ブリッジなど)

入れ歯

入れ歯は大きく2種類に分かれます。それは歯をすべて失っているときにつくる「総入れ歯」と、残っている歯にバネなどの固定装置をつける「部分入れ歯」です。取り外し可能な治療器具で、ほとんどのお口の状態に適応します。

また保険診療と自費診療の入れ歯を選択できます。保険診療の入れ歯は素材や作製方法が限定されていますが、比較的短期間で、そして比較的安価に治療可能です。その一方で、自費診療の入れ歯は、素材や作製方法などを選べるので、「より自然に見える」「違和感が少なめ」「熱が伝わりやすい」などのこだわりの実現に近づけられます。

ブリッジ

歯を1本または2本失った場合、その両となり歯を削り支台にして、「橋」のように連結した人工歯を装着して機能回復をはかる治療法です。固定するので安定しますが、支台の歯には大きな負担がかかるのがデメリットです。

保険診療のブリッジを選ぶと比較的安価ですが、使用素材が限定されます。自費診療のブリッジを選ぶと、天然歯に近い見た目に仕上げられます。